葬式に参列するためには喪服が欠かせません。
では喪服はどうやって用意するのが良いのでしょうか。喪服を購入する場合、「百貨店」「ショッピングモール」「量販店」「大手通販サイト」「礼服専門のネット通販」などさまざまな選択肢があります。
買わずに借りる場合も、「葬儀場」「貸衣装屋」「ネットの礼服レンタルサイト」など複数の選択肢があります。それぞれメリットとデメリットがありますので、予算や期限などを考えて最適なものを選んでみましょう。
このページの目次
金に糸目を付けないなら百貨店で喪服を買おう
喪服を用意するにあたって、まず思いつくのが百貨店（デパート）で購入することです。大手百貨店なら、豊富な種類の喪服が販売されています。
また、高品質な喪服が多く、10万円以上するようなものを求めるなら、最初に調べるべきは百貨店となるでしょう。
百貨店の喪服は種類が豊富で高品質ですが、弱点もあります。
それは高価なものが多いということです。安いものでも5万円程度はするのが普通ですので、若い人などコストパフォーマンスを望む場合には、百貨店での購入はおすすめできません。
百貨店の裏ワザ
百貨店で喪服を買うと高くつきます。
しかし実は1つ裏ワザがあります。百貨店では、礼服の特売セールをおこなっている場合があります。そういった時を選べば、高品質な喪服を手頃な価格で購入できます。
もちろん、いつセールになるかわかりませんので、すぐに喪服が欲しいという場合はできない方法です。
近い内に使う予定はないが、念のため喪服を用意しておきたいという人なら、このやり方で良い品を安く買えるでしょう。
ショッピングモールでも喪服は手に入る
ショッピングモールに入っている洋服屋で喪服を購入する方法もあります。
一般的に、百貨店と比べると品揃えと品質の面で若干見劣りがしますが、そのぶん値段が安くなります。
しかしデメリットとして、どんな喪服が手に入るかは、ショッピングモールの規模などによって変わってくるという事があります。
場所によってはあまり品数がないかもしれません。ただ逆に、百貨店と変わらない高価なブランド物の喪服を、多く扱っているお店が見つかる場合もあります。
身近に大きなショッピングモールがあるなら、一度見に行ってみるというのは悪くない手でしょう。
ただ、百貨店やショッピングモールで購入する場合の共通したデメリットとして、地域格差というものがあります。
都市部に暮らしているなら、たくさんの選択肢から自分にあった店を探すことができます。
しかし地方在住の場合、遠出しないとちゃんとした礼服を売っている店がないこともありえます。
こうした場合、無理して都市部に出るよりも、後述する通販サイトを利用したほうが無難かもしれません。
安さ重視の喪服なら量販店という手段も
量販店で喪服を購入する場合、2つのパターンがあります。
1つはコナカ、洋服の青山などの紳士服専用店で買う方法です。
これらの店では、さまざまなセールなどを利用すれば、低価格で喪服を購入することが可能になります。
デメリットとして、価格が安い分品質の点であまり優れていない物が多いという点があげられます。
20代くらいならまるで問題ありませんが、40代、50代となってくると、これらの品では恥ずかしさを感じる場合もありえます。
また、紳士服専用の店ですので、レディースの喪服は種類が少ない事が普通です。
女性なら、他の方法で喪服を用意したほうが無難です。
また、しまむらやユニクロなどの激安店で喪服を用意する人もいます。
これらの店で買えば、1万円程度で喪服を手に入れられることもあります。
ただし、これらの店の服は本当の喪服ではなくただのブラックスーツだったり、生地の質が悪い場合もあります。
紳士服専用店で買うより、さらに注意が必要になるでしょう。
安さと手軽さだけを求める人はamazonや楽天などの喪服を
amazonや楽天などの大手ネットショップでも、喪服を手に入れることができます。
ネットショッピングでは、非常に安い値段で喪服が手に入ることもあり、とにかく安く入手したいなら、検討する価値はあります。
ただし、安いものは質も悪いのが普通です。
また、サイズやデザインなども、画面で見たものとじっさいに届いたものでイメージが異なる危険性もあります。
喪服の通販なら礼服専門サイトが安心
ネットショッピングは便利ですが、喪服を買う場合は「礼服専門」の通販サイトを使うのがおすすめです。
専門店を選んだほうが品数が多く、品質の信頼性も高く安心できます。
また価格面でも、通販で喪服を買うほうが実店舗で購入するよりだいぶ安くなるのが普通です。
店舗の維持費やよけいな人件費が無いために、値段が抑えられるのです。また、割引セールも頻繁におこなわれています。
通販サイトでも試着がある！？
実は礼服専門の通販サイトでは、「試着」というシステムを設けている場合があります。どのようなものか簡単に説明します。
まずネットで目についた喪服を、いくつか選んで一気に自宅に送ってもらいます。
家に喪服が届いたら、決められた期日まで試着して着心地をチェックしたり、小物と合わせてバランスを見たりすることができます。
試着期限は数日はあるのが普通ですので、お店で試着する場合よりもゆっくりと時間をかけて確かめることができます。
そして、気に入ったものを手元に残し、合わないと思った喪服は店にお繰り返します。
もちろん、送り返した喪服の代金はとられません。
この方法を使えば、ネットで選んだ服がイメージと違ってガッカリするという危険性を大きく下げることができるでしょう。
大きいサイズの喪服も見つけやすい
人より大きい人は、服を探すのが大変です。
ショッピングモールなどで喪服を買おうとしても、ちょうどいいサイズのものが見つからないケースも十分に考えられます。
その点通販サイトなら、珍しいサイズの服でも見つけやすくなっています。
ちなみに、喪服はある程度の期間使い続けるのが普通のため、現在のサイズぴったりではなく少し大きめのものを選ぶくらいがちょうどよいものです。
余裕を持ったサイズの方が、体型の変化にも対応しやすく、また葬式でも体を動かしやすくなります。
通販サイトのメリットとデメリット
通販サイトを使うと、忙しい人でも楽に喪服を買えるというメリットがあります。
店舗で喪服を買おうと思うと、ある程度まとまった時間を割かなくてはいけません。
しかし通販サイトなら、仕事の合間の空き時間で、商品の選択と注文ができます。
ネットショッピングの場合、注文から商品が届くまでのタイムラグが心配ですが、最近の通販サイトは商品が届くまでの期間が非常に短くなっています。
中には翌日配送してくれるショップまであり、よほど緊急の場合でもなければ問題はないでしょう。
デメリットとしてはやはり、写真だけで実物が無いということでしょう。
試着システムがある店なら複数の喪服を送ってもらって試着することも可能ですが、しかしすべての服を確かめられるわけではありません。
この点では実店舗の方が、じっさいにいろいろな喪服を見て触れるぶん安心感があるかもしれません。
時間に余裕があるなら、店舗で下見をして欲しい喪服を見定め、その商品を通販サイトで買うようにすると、安くて良いものが手に入りやすいはずです。
葬儀場で喪服をレンタルする場合
ある程度の規模の葬儀場なら、喪服のレンタルサービスをおこなっています。
葬儀場のレンタルなら、すばやく簡単に喪服を用意してもらうことが可能です。
ただし、コストパフォーマンスの高さを売りにしている葬儀屋さんの場合、レンタルサービスはやっていないこともあります。
しかしその場合でも、相談すれば他のレンタルサービスを斡旋してくれるのが普通です。
一般参列者なら貸衣装屋でレンタル
親族の葬式なら葬儀場でレンタルするという手もありますが、一般参列者の場合はなかなかそうもいかないでしょう。
この場合、貸衣装屋で喪服を借りるという方法があります。
ただし貸衣装屋によっては、喪服が用意していない場合もありますので、事前に確認しておく必要があるでしょう。
また、都会ならよいのですが、田舎の場合は適当な貸衣装屋が近くにない場合もあります。
レンタルもネットが便利
インターネット上には、礼服のレンタルをおこなっているサイトもあります。
こうしたサイトを使えば、簡単に喪服をレンタルすることが可能です。
一般参列者でも、地方在住の方でも、手軽に使えるのがありがたいところです。
ただし、ここまでのレンタルに共通するデメリットとして、「費用」の問題があります。
レンタル方法や店によって異なりますが、喪服を借りると1万円程度のお金を取られてしまいます。
1万円と言えば、量販店やネット通販なら喪服自体が買えてしまうほどの金額です。
弔事は、またいつあるかわかりませんので、借りるより買ってしまったほうが、コスト的には安くつく可能性も十分にあります。
逆にメリットとしては、葬式に参列した後にクリーニングに出したり、喪服を保管する手間が省けるというところでしょうか。
当日配送や即日配送サービスも
ネットの喪服レンタルでは、葬式当日に喪服をレンタルしてくれるサービスや、急に頼んでもその日に喪服を貸してもらえるサービスがあります。
急な葬式で困った場合は、お世話になることもあるかもしれません。
ただし、即日配送サービスは、都市部でしかやっていないことが普通です。
子供の喪服はレンタルがおすすめ
通常、喪服は10年間は使えると言われています。
ですから、レンタルよりも購入してしまった方がお得になるケースも多くなっています。
しかし子供の場合は話が別で、すぐにサイズが変わってしまうため、購入するよりはレンタルしてしまった方が良いでしょう。
ただし、一般的なマナーとして、子供までキッチリとした喪服を着ないといけないということはありません。
学校指定の制服を着用するか、黒っぽい地味な服を着れば問題ないとされています。
葬儀の規模大きい場合や格式が高い場合をのぞけば、子供のための喪服は考えなくても良いでしょう。
喪服とブラックフォーマルとブラックスーツの違いについて
まず、冠婚葬祭に使われる服を「礼服」と言います。
礼服の中でも葬式で使われるのが「喪服」となります。
喪服には「洋装」と「和装」があり、洋装のものが「ブラックフォーマル」と呼ばれるのが普通です。
男性なら黒のモーニングコートや黒いスーツと白いシャツ、女性なら黒いワンピースやアンサンブル、スーツなどがブラックフォーマルと呼ばれています。
「ブラックスーツ」とは、ただ黒い色のスーツのことをあらわしています。
このブラックスーツで葬儀に参列する人もいますが、本来はマナー違反となります。
ブラックスーツとブラックフォーマルの違いは、黒の深さや生地の質です。
ぱっと見はわからないかもしれませんが、両者を並べれば違いは一目瞭然で、まわりがみんなブラックフォーマルなのに、自分だけがブラックスーツだと目立ってしまう可能性があります。
ブラックスーツではなく、葬儀用のブラックフォーマルが欲しいなら、ちゃんと礼服売り場で喪服を購入するか、礼服専門の通販サイトを使って購入することです。
特に安い量販店などで売っている黒い礼服は、結婚式などでは使えても葬式用としては使えないことがありますので注意が必要です。
喪服を用意するなら通販サイトが便利
喪服を購入する場合、資金が十分にあるなら「百貨店」、時間に余裕があるなら「ショッピングモール」を見て回る、安さ重視なら「量販店」となります。
しかし、実店舗で購入するより、「通販サイト」で購入するほうが手軽で、安く、良い物を買えることが多いでしょう。
また、買わずにレンタルで済ませるという方法もありますが、この場合もネット通販を使うのが便利です。
ただ、長い目で見ると費用的にレンタルの方が高く付くことが多いので、なるべくなら一着は喪服を購入しておくことをおすすめします。
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